国をつくるという仕事

この本にもやられました。ものすごい本です。
アジアの国のリーダーと著者の情熱のぶつかりあい。強い信念。行動力。涙。
貧困をなくすという使命をまっすぐに実行する著者に圧倒されっぱなしです。

リーダーシップというよりは情熱と実行という言葉のほうが心に入ります。

そして一国のリーダーの側面も語られています。どの人も大きい。そしてまた人間です。
特にブータン国王の姿には感動しました。
国民総幸福量という指標をつくり、武力ではなく、対話で解決する信念。
武力を使うことになっても率先して行動し、言った事は絶対に守る強さ。
そしてさっとリーダーとしての国王を降りてしまう潔さ。

圧倒されます。
最後に著者の原体験の文章を。

誰の神様でもいいから、ぶん殴りたかった。
天を仰いで、まわりを見回した途端、ナディアを殺した化け物を見た。きらびやかな都会がそこにある。最先端をいく技術と、優秀な才能と、膨大な富が溢れる都会がある。でも私の腕には、命尽きたナディアが眠る。
悪統治。
民の苦しみなど気にもかけない為政者の仕業と、直感した。
脊髄に火がついたような気がした。

国をつくるという仕事

国をつくるという仕事