日本のNPOはなぜ不幸なのか?

この本は現在のNPOに関する法律や事業に関する問題点を指摘している。
NPOに関する法律ができてからもう10年経つが、まだまだ一般の人の理解は少ない。そして変えていくべきことはたくさんある。
特に問題となっているのが、NPO法人の中で税控除が受けられる認定NPO法人となる団体があまりにも少ないこと。各官庁の許可制となっているため、手続きも複雑でほとんど認定されていない現実がある。官の意識も変えていく必要がある。

もうひとつ、NPOの経営について。
社会起業家という言葉も最近出てきているが、寄付金だけではなく、まずは事業収入で経営を安定させることが大事だと言うこと。ここが弱いため継続できないNPOもかなり多い。そういう意味では営利企業での経験をNPOで生かすために転職するという流れはこれからどんどん増えてくる。官と民とNPOが共に協力しあって成長していくモデルをもっと早く実現させないといけないと思う。