モチベーション3.0

人のモチベーション(動機付け)に関する新しい考え方を示した本。
世の中で一般的に行われているアメとムチの動機付けをモチベーション2.0と定義する。この交換条件付き動機付けでは今後創造的な成果を出すことはできないことを過去の多くの実験データから示している。
そしてそれに変わる新しい動機付けをモチベーション3.0と定義する。活動によって得られる外的な報酬より活動自体からもたらされる内的な満足感から行動する動機付けである。要は、楽しいから、好きだから取り組むというモチベーションである。
モチベーション3.0の要素として「自律性」「マスタリー(熟達)」「目的」を挙げる。これもわかりやすい。

世の中の多くの人はもちろんモチベーション3.0で動きたい、働きたいと感じていると思うが、社会・会社の仕組みがまだ古い仕組みのままである。そこが今多くの人が苦しんでいるところなのではと思う。
最近気づいたことは、子供との会話で、自分が以下にモチベーション2.0を無意識に使って会話しているかということ。「〜をしたら・・・してあげる」という会話がまさにそう。自律的に何事にも取り組むよう会話していくのは難しいが、意識して変えていけたらと思っている。

これまで自分の中でなんとなくであるが感じていたことをわかりやすく明確化してくれたことは価値があった。それに加えて自分の中の無意識を意識させられた1冊でした。

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか