「気が付く」-桑田真澄からのメッセージ

去年メジャーを引退したあの桑田のブログをたまたま見つけた。
「気がつく」
http://kuwata-masumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-ea9b.html
それを読んで、桑田のまっすぐな思いと、未来の子供達に対する愛情をものすごく感じた。

体力、精神力、技術を兼ね備えたプロの投手に、
70球以上投げてはいけないと言っているんですよ。
それなのに、体もできていない成長期の小学生、中学生、高校生、大学生に、
練習や試合で、100球、200球と投げさせている指導者が、何と多いこと。
この現状は、とても恐ろしいことだよね。

勝利至上主義以外、何物でもないよね。
学生時代は、育成が大切なのに、どんなことをしてでも勝つことしか考えていないん
だよね。
子供の将来なんて、何も考えていないんだよ。
そんな指導者に、子供を預けている親は、恐ろしいことをしているよね。
安心して子供を預けられる指導者は、どこかにいないのかね?

昔からある日本の野球の指導法について、思うところを率直に語っている。
これほど率直に言えるのはとても勇気があると思う。自分が今まで信頼してきたコーチや監督を否定することになるかもしれない。それでもはっきり言っている。そこまではっきりいえるのは、これまでの指導法で可能性をつぶされた人がいっぱいいたということなんだろう。

あとは指導者のあり方について。

自分に甘くそして、優しく、子供達に厳しい指導者は要らないですよ。
たばこを吸いながら、ミーティングをするのは止めて下さいよ。
練習中に、煙草すら我慢できない弱い人に、何が指導できるんですか?
昼食に、ビールなど、アルコールを飲んで練習するのはよくないですよ。
夜まで、アルコールを我慢できない自分に甘い人が、子供達に何を指導するんですか?
不思議ですよね?
子供達を指導する前に、誰かに指導してもらってください。

桑田のすごいところは、このような昔のやり方を変えていくことができるところ。しっかりと自分で考えて意見を言えるところだと思う。ついつい人は、過去自分が受けたやり方を否定したくないので、いいやり方と思って同じことをまた子供達にやりがちだ。これは会社での後輩の指導もそう、育児でもそう。でも過去は過去。今考えられるベストな方法は何なのか?常に新しい視点で見ることを忘れないで生きて行きたい。

今までは、どうでもいいんですよ。
大事なのは、これからです。
人は、いつからでも、どこからでも、何度でも変われるんですよ。
やり直してみませんか?