経験と心理

http://blog.livedoor.jp/kazetabi55/archives/2005-01.html#20050112

物作りでも経営でもプロジェクトでもプロスポーツでも、何かを形あるものに成し遂げていく仕事に真剣に携わると、至るところに様々な困難や軋轢が生じ、その都度、ぎりぎりのバランスで事に当たっていかなければならない。困難な状況があっても、それが困難だと分析しても何も始まらないし、その困難さから逃げてもしかたがない。解答がどこにもないような状況のなかから、解答を見出し、実践し、状況を見極めながら修正していかなければならない。そのようにして世界と向き合うためのバランス感覚を養っている人は、世界に起こる様々な出来事の表層的なことではなく、構成的な深い面に通じる直観的感覚を自らのなかにつくりあげているように思う。それが、”知識”とか”データ”では及ばない”経験”の領域であり、”真理”に近づく方法なのだ。

自分の今の仕事がまさにそうだとおもう。困難から逃げても仕方がない。実践と修正、もっと動きながら進んでいきたい。

また、今この時代に必要だと信念を持って制作すべきものを見い出すことができなければ、どんなに恵まれた環境でもそれを活かせないだろうし、仕事が惰性になって、それが積もりに積もって、大きな歪みになっていくのかもしれない。
 けっきょく、組織がダメになっていくかどうかは、その組織のなかに信念をもってやり遂げようとする”志”があるかどうかに尽きるのではないだろうか。

今の仕事で志があるか?決してあきらめない意志があるか?恵まれた環境につかりきって安心していないか?