合衆国再生

アメリカ合衆国大統領バラク・オバマの力の入った著作。
この一冊でアメリカの政治をはじめ国全体の様々な問題、歴史、政策等が一通り理解できる。
そしてバラクオバマのビジョン・考え方・人となりのすばらしさが十分伝わってきた。
この本は415ページにもなるが、それでも上記のことの一部しか語られていないと思う。それほどアメリカ合衆国は大きくて複雑な国家だ。その国の大統領になるにはどれほどの器が必要なのか?想像も出来ない。

本書からバラク・オバマの誠実さを一番感じた。政治家の中でもアメリカにいるすべての人々のことを考えられる人はそうはいないだろう。大統領になったからにはそれが仕事ではあるが、仕事としてではなく、心の底からの思いを持って多くの人に共感し、コミュニケーションし、考え、行動する。そういう政治家だと感じた。

また最後の「家庭と生活」という章では、一人の人間である側面も見せてくれる。どの家庭にもあるような夫婦の会話があり、子供との会話があり、生活がある。自分達と同じ人間であることに親しみも感じた。
バラク・オバマを大統領としてはもちろん人間としてもこれから応援していきたい。

合衆国再生―大いなる希望を抱いて

合衆国再生―大いなる希望を抱いて